「カップル」を意味する「アベック」が死語かどうか、気になりますよね。

使って恥ずかしくないか、めっちゃ不安!
本記事では「アベック」を「死語と思うか」、10代~60代以上の各世代332名を対象に、「アンケート調査」しました!
「アンケート調査」からわかった 現在の死語度は74.8%です。
この結果を知っておけば、



わ~、引く~!
といった恥ずかしい思いをしないで、すみますよ!
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「アベック」の意味


日本で使われる「アベック」には、大きく分けて2つの意味があります。
まず「カップル」と同じ、「男女の二人連れ」という意味です。
もうひとつは 二人または二つのものが一緒に行動する場合です。
男女の二人連れ
日本で「アベック」といえば、まずは「男女の二人連れ」という意味があります。
主に「恋人同士」というニュアンスで、英語の”couple(カップル)”に近い使い方です。
ただし恋人関係に限らず、単に「男女の二人組」を表すこともあります。
二人または二つのものが一緒に行動する
「アベック」は、「二つの存在が同じ行動をする様子」のことも指します。
この二つの存在とは、人に限らずモノも含みます。
「アベック優勝」や「アベック飛行」という言葉が、まさにこちらの「アベック」の意味です。
「アベック」の使い方


「アベック」の使い方を紹介します。
「アベック」にあるふたつの意味も、それぞれ使い方を見てみると、ニュアンスを理解しやすくなります。
「男女の二人連れ」という意味のアベック
「男女の二人連れ」を指す場合は、目の前にいるカップルに対して使われることが一般的です。



この公園は景色が良いから、デート中のアベックがたくさんいるね



前を歩いているアベック、お似合いだね!
「二人または二つのものが一緒に行動する」という意味のアベック
「二人または二つのものが一緒に行動する」の意味の場合を紹介します。
スポーツ界や、日常の比喩表現などで、幅広く使われます。



私の高校は、バレーボールの大会で男女そろってアベック優勝しました!



白鳥がアベック飛行していて、とても美しい光景でした!
「アベック」の類語・関連語


「アベック」の類語・関連語を紹介します。
「アベック」の類語
「アベック」には意味の近い言葉が数多くあります。
その中でも、日常的によく使われているものをいくつかご紹介します。
カップル
英語の”couple(カップル)”。
恋人や夫婦を指す言葉として広く使われます。
ペア
英語の”pair(ペア)”。
「二人組」を意味し、スポーツや競技でよく使われます。
デュオ
英語やイタリア語の”duo(デュオ)”。
「二人組」、「二重奏」などの意味です。
「アベック」の関連語
「アベック」と同じ時期に登場した関連語として、「ランデブー」という言葉があります。
ランデブー
フランス語の”rendez-vous”が語源。
もともとは「会う約束」「待ち合わせ」という意味ですが、日本では主に「デート」のことを指します。
この「ランデブー」は、「アベックのランデブー」のように、「アベック」とセットのように使われていました。
現代の言葉で言えば、「カップルのデート」ですね。
「アベック」の語源


「アベック」の語源は、フランス語の前置詞”avec(アヴェック)”です。
もともとは「~と一緒に」という意味です。
英語の”with(ウィズ)”とほぼ同じ使い方です。
フランス語の”avec”には恋愛的な意味はありません。
日本の俗語としての「アベック」にある「男女の二人連れ」、「恋人同士」という意味は、日本独自の解釈です。
典型的な和製フランス語です。
「アベック」の日本独自の背景・歴史


フランス語の前置詞”avec”は、日本では「恋人同士」という意味の名詞に変わりました。



日本独自の「アベック」が生まれた歴史は、どんなもんだったかいのう?
「アベック」が日本で俗語として生まれたとき


「アベック」が日本で使われ始めたのは1920年代末頃だと言われています。
当初は大正末期に大学生が使い始めた若者言葉です。
当時、都市部の若者の間では、西洋のファッションやライフスタイルが好まれていました。
恋愛についてもn「自由恋愛」の考え方が広まりつつありました。
「男女が一緒にいる」様子を表す言葉として、大学生が外来語の「アベック」を使い始めました。



この時代の文化の発信地といえば、フランスだったんじゃ!
言葉の正確な意味よりも、あこがれのフランス語の響きが、モダンでおしゃれに聞こえたから、使われるようになったのかもしれませんね。
1968年12月刊行の「文芸春秋 46(13)」に、仏文学者であり小説家の大岡昇平が「アベック語源考」という評論を寄稿していて、「アベック」という言葉は1927年から使われているとあります。
「アベック」の流行


「アベック」は1960〜1980年代にかけて、テレビ番組『アベック歌合戦』(1962年開始)などを通じて、大衆的に普及しました。
「恋人同士=アベック」というイメージが定着しました。
「アベック」の衰退


アメリカ文化の流入により、「恋人同士」という意味の「アベック」は、「カップル」という言葉に置き換わっていきました。
1990年代には、ほとんど見かけなくなってしまいました。
しかし、「アベック優勝」、「アベックホームラン」など、「二つの存在が同じ行動をする」意味では、スポーツ用語として現在も使われています。
「アベック」とカップルの違い


「アベック」と「カップル」は、どちらも「恋人同士」の意味ですが、少しだけ違いがあります。
以下にその要点をまとめまました。
このふたつの言葉を使う場合は、参考にしてみて下さいね。
フランスで恋人同士という意味で使うと通じない
英語の”couple”は「恋人同士、夫婦」という意味の名詞として使います。
しかしフランスで日本の感覚で”avec”を使うと、通じません。
フランス語の”avec”は名詞ではなく、「~と共に」という意味の前置詞だからです。
前置詞とは?
「どこ?いつ?どうやって?」を詳しくするために使う、“つなぎ役”の言葉です。
名詞の前について、その名詞と、他のものとの「場所や関係」を説明するために使います。
たとえば、「〜の上に(on)」「〜の中に(in)」「〜まで(to)」「〜の下に(under)」などの言葉です。
目の前にいない恋人同士に使えるかの違い
「アベック」と「カップル」は、対象の恋人同士が目の前にいるか、いないか」でも使い方に違いがあります。
アベック
慣習的に目の前にいる男女の二人組に対してのみ使う。
カップル
目の前にいない恋人同士のことについても使える
同性の恋人同士にも使えるかの違い
「アベック」と「カップル」は、「対象の恋人同士が男女か、同性同士か」でも使い方に違いがあります。
アベック
基本的には男女、つまり異性の恋人同士に対してのみ使う。
カップル
異性・同性どちらの恋人同士に対しても使える。
アンケートで10代50人に「アベック」は死語かきいてみた


15歳~18歳の男性25人、女性25人から「アベック」は死語と思うかアンケートをとってみました。
アンケート結果


- Freeasyによる独自調査
調査結果
- 死語だと思う 20%
10人(男性5人/女性5人) - どちらともいえない 20%
10人(男性7人/女性3人) - 死語ではない 10%
5人(男性3人/女性2人) - 言葉の意味を知らない 50%
25人(男性10人/女性15人) - その他 0%
0人(男性0人/女性0人)
結果として、「死語ではないと考えている人」はわずか10%でした。
「死語だと思っている人」と「アベックの意味を知らない人」を合わせると、70%に及びました。
アンケートで20代~60代 282人に「アベック」は死語かきいてみた


「アベック」は死語か、アンケートを実施したところ、20代~60代以上の282人から回答がありました。
20代~60代の各世代は、それぞれ50人以上の構成です。
アンケート結果


- クラウドワークスによる独自調査
調査結果
- 死語だと思う 61.3%
192人 - どちらともいえない 9.6%
21人 - 死語ではない 15.6%
43人 - 言葉の意味を知らない 13.5%
33人
調査すると、「死語ではないと考えている人」はわずか15.6%でした。
「死語だと思っている人」と「アベックの意味を知らない人」を合わせると、74.8%でした。
「身近な人が使っていたらどう思う?」みんなのコメント
「身近な人がこの言葉を使っていたらどう思うか?」というアンケートに寄せられたコメントは、以下のとおりでした。
- ジョークとしてや笑わせようとして使っていると感じる(40代)
- 親世代が使うので古いと思う。(30代)
- 分からない。(30代)
- ちょっと古いとは思う(40代)
- 古いです(30代)
- もう聞かないな…と思うかも。(40代)
- 古い人だと思う(30代)
- 昔の人だなぁと思う(50代)
- 特に何とも思わない。(50代)
- ペアルックだと思う(40代)
- 親が使うから意味はわかるけど古くさい(30代)
- 70代の人が使ってると思います。なので古いと思います。(50代)
- 昭和を思い出す。(50代)
- 古すぎると思う(40代)
- さすがに古い表現だと感じる。(40代)
- いいと思います。(50代)
- 古い用語を使っているので聞いてて恥ずかしい(50代)
- 死語すぎて楽しい!私も使おうと思います。(20代)
- 昭和の人(50代)
- 昭和(50代)
- さすがに死語かと苦笑い。(20代)
- 自分も使うことがあるので特に何とも思わない(50代)
- 古い(60代以上)
- カップルと言う(50代)
- 逆に若い人であれば目新しいと思って使っていそう(50代)
- 世代が上の人だと思う。(50代)
- 古いなと思います。(20代)
- 頻繁に使われているので。(50代)
- 若い人に通じませんでした。(50代)
- いつの時代やねんと思います。(50代)
- ペアルックのこと?ってなる(20代)
- あえてカップルと言わず、こういう言い回しが好きな人なんだろうなという感じで受け止めると思う。(20代)
- 今どきアベックはないなとちょっと引く。(40代)
- さすがに昭和の言葉だと思う。年代を感じる(50代)
- さすがに使っている人を見たことがないです(10代)
- ダサいなと思います。(50代)
- なぜカップルを使わないのか不思議に思う(40代)
- 仲が良いですね(60代以上)
- 何を言っているんだろうと思う(40代)
- 言葉はその人の表現の自由だから別にツッコミを入れるほどのものでもないと思う。(20代)
- 昭和だなーと思う。しかも私たち50代よりもさらに前。(60代以上)
- 古い言葉遣いだと思います。(50代)
- あまり使わなくなりましたが違和感はありません(50代)
- カップルと言えばいいのにと思う(10代)
- 意味が分からないのであまり使わないで欲しいと思う。(30代)
- 恋人でもできたのかと思うと思います(60代以上)
- 高齢の方は使うと思うので特に何も思いません(40代)
- びっくり(60代以上)
- 少し古い感じがする(30代)
- 古くからあるが、今でも十分に通じる言葉だと思うので、違和感はないと思う(50代)
- 懐かしい言葉を使っているなと思います(40代)
- 言い方が好き(60代以上)
- 80年代のイメージ(40代)
- ダサいから他の言葉で言いなさい(20代)
- 意味が分かる(30代)
- 昭和中期から後期の時代を生きた人だと思います。(60代以上)
- 古臭い(40代)
- かなりの高齢者と思う(50代)
- おばあちゃんみたいだと思う(50代)
- 昭和すぎて恥ずかしい人です(40代)
- スポーツ以外で久しぶりに聞くなあと思います(50代)
- 自然だと思う(30代)
- 面白い(50代)
- 名古屋の事件を思い出す(20代)
- 古くて相当恥ずかしい(50代)
- 今はカップルとか言うけど、特段何とも思わない(20代)
- 便利な言葉ではあるが、ジェンダーの時代にはそぐわない気がする。身近で聞いたら使わない方がいいと注意するかも(60代以上)
- どうも思わない。(10代)
- 若い人に笑われちゃうよ、と思います(30代)
- 昭和の人のイメージ。自分より上の世代。(60代以上)
- 古くさい(30代)
- 少し時代遅れな人だなと感じる。(30代)
- 古いと思う(40代)
- 他に代わる言葉があるのにアベックを使っていたらおじさんおばさんに思う(50代)
- 子どもの前でこの言葉を言ったら、今はそんな言い方はしないと言われるので、もう死語になっていると思います。(30代)
- 少し古い言い回しだと思います。(20代)
- ごく普通の人だと思い、違和感はない。(30代)
- よく知っているなぁって思う。(10代)
- 年配の人が使うイメージ(60代以上)
- 相当古い人(60代以上)
- 1周まわってかわいいなと思います(30代)
- 古い言葉に感じます。(20代)
- かなり古い言葉だと思う(30代)
- 相当お歳だなって思います。(60代以上)
- 戦前の時代だなと思う(親が使ってたなと)(20代)
- 「懐かしい」と思います。(50代)
- 気になりません(50代)
- 完全に昭和世代だと思う。(60代以上)
- 内心「カップルですね…」と。(60代以上)
- 古い人ならカップルのことをよく言ってました(60代以上)
- 寒い(60代以上)
- 50歳以上の人が使う言葉だと思う(60代以上)
- 若い世代には意味が伝わりにくく、古臭い・死語の印象を与えやすい(60代以上)
「アベック」は死語なのか考察してみた


「アベック」の死語度は74.8%です。
また若年層では意味が伝わらなくなってきている状況です。
全世代的に死語ということがわかりました。
「アベック」まとめ
本記事では「アベック」は死語になっているかを考察しました。
アンケートからわかった 現在の死語度は74.8%です。
日常会話では使えない状況になっています。
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