「シャツの上に着る袖なしの胴着」を意味する「チョッキ」が、死語かどうか気になりますよね。
おにいちゃん使って恥ずかしくないか、めっちゃ不安!
本記事では「チョッキ」を「死語と思うか」、10代~60代以上の各世代300名を対象に、「アンケート調査」しました!
「アンケート調査」からわかった 現在の死語度は53.3%です。
若い世代ほどチョッキの意味を知らない人が多く、10代では42%の人が、言葉の意味を知りませんでした。
ただし「死語だと思っている人」と「チョッキの意味を知らない人」を合わせると、どの世代もほぼ半数の割合になりました。
この結果を知っておけば、



わ~、引く~!
といった恥ずかしい思いをしないで、すみますよ!
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「チョッキ」の意味


「チョッキ」とは「シャツの上に着る袖なしの胴着」という意味です。
シャツのトップスの上に着て、ジャケットなどのアウタは「チョッキ」のさらに上に着ます。
「ベスト」、「ジレ」ともいいます。
「チョッキ」の使い方


「チョッキ」の使い方は以下の通りです。
そのチョッキおしゃれだし、暖かそうでいいね



チョッキ?
今はジレっていうんだよ
また、「防弾チョッキ」や「救命チョッキ(ライフジャケット)」など、用途とセットになった固有名詞もあります。
「チョッキ」の由来


「チョッキ」の由来は以下のとおりです。
英語の「jacket」語源説
英語の jacket がなまって「チョッキ」になったという説があります。
1884年の大槻文彦著「外来語源考」で、 「チョッキ」は jacket が轉訛(音がなまること)したと触れています。
チョッキ [He>G>L>) F jacke, Po jaque > E jack, またjacket, D Jacket] 【衣】 洋服のコートのしたにきるもの, ヴェスト. ウェストコート、チレー. 〔ウストコート=チョッキ.ー1867, 福澤諭吉: 西洋衣食住] [時計はチョッキのかくしに入れて鑽をボタンの穴にかける.-ib.] [袖無し(チョッキ)-1867, 萬國新開紙 5] [チョッキ, マンテル, 沓, ズボン -1870, 假名垣魯文: 西洋道中膝栗毛 IX, 上] [短衣(チョッキ)-1871, 世界商賣往來〕 〔西
洋紙に横文字のつけ女チョッキのかくしから出して.-1874, 山口又市郎: 開化自慢〕〔=英語 jacket の轉訛なりといふ.1884, 大槻文彦 : 外来語源考〕
オランダ語「jok」から転じたとする説もあります。
オランダ語の jak、ポルトガル語 jaqueta など、「チョッキ」の音に近く、いずれにしてもカタカナの日本語として「チョッキ」は普及しました。
「チョッキ」をアメリカ英語ではベスト(vest)、フランス語ではジレ(gilet)、イギリス英語ではウェストコート(waistcoat)といいます。
ただし、イギリス英語での「ベスト」は「袖なしの肌着(タンクトップ)」を指し、フランス語では「ジャケットなどのアウター」を意味します。
中世ヨーロッパでチョッキは袖のある服だった
ヨーロッパにおける「チョッキ」は、もともと袖のある上着で、15〜17世紀では「タブレット」と呼ばれていました。
当時は、上着の袖口からシャツではなく、「タブレット」の袖がのぞいていました。
上着が細身になるにつれて「タブレット」も変化し、18世紀には袖なしが定着し、現在の形になっていきました。
日本では明治時代から普及した
日本で「チョッキ」が一般的になったのは、明治時代です。
スリーピーススーツ(ジャケット、チョッキ、スラックスのセット)が、紳士の正装として定着したためです。
背景として、鹿鳴館が有名ですが、当時の日本はいかに西洋の近代文明を取り入れるかに、躍起になっていました。
当初は、上流階級の人々が着用するものでしたが、徐々に一般にも広まりました。
「直着」語源説
「チョッキ」の語源には、「jacket」語源説とは別に、「直着」語源説があります。
シャツなどトップスの上に「直接着る」ことを意味する、「直着」からきているとする説です。
「チョッキ」の類義語


「チョッキ」の類義語には、たとえば以下の例があります。
類義語の一覧
- 胴着
- 袖なし胴衣
- ドレスベスト
- ジレ(gilet/主にフランス語表現)
- ウエストコート(waistcoat/イギリス英語)
- ベスト(vest/アメリカ英語・日本語)
- ジャーキン(中世のジャケット由来語/歴史的用語)
- シングレット(singlet/英国の下着、アンダーシャツの意味も)
- オッドベスト(スーツと別布・単品ベスト)
チョッキ、ベスト、ジレの使い分け
「チョッキ」「ベスト」「ジレ」は日本語では基本的に意味は同じで、区別はありません。
ただし、「ジレ」が日本のファッション雑誌等で、一般的に使われるようになったのは、2000年代以降です。
日本での「ジレ」は、おもにデザイン性を意識したベストを指します。
ロング丈や襟付きのもの、カジュアルに着られるものから、オフィススタイルに使えるものまであります
アンケート「チョッキ」を死語と思うか調査結果はこちら!


「チョッキ」は死語と思うかアンケートを実施しました。
調査は10代~60代以上の各世代、50名ずつ、計300名を対象にしています。
男女比は50:50です。
全体のアンケート結果


- Freeasyによる独自調査
アンケート結果では、「死語ではないと考えている人」は23%でした。
「死語だと思っている人」と「チョッキの意味を知らない人」を合わせると、53.3%と半数に及びました。
全体と各世代のアンケート結果
全体と各世代別のアンケート結果は以下のとおりです。
\全体と世代別の結果はこちら!/
| 回答数 | 死語だと 思う | どちら とも いえない | 死語 では ない | 言葉の 意味を 知らない | その他 | |
| 全体 | 300 | 33.33% | 21.00% | 23% | 20% | 2% |
| 10代 | 50 | 20% | 14% | 22% | 42% | 2% |
| 20代 | 50 | 22% | 18% | 24% | 32% | 4% |
| 30代 | 50 | 28% | 24% | 34% | 10% | 4% |
| 40代 | 50 | 30% | 30% | 22% | 16% | 2% |
| 50代 | 50 | 44% | 26% | 14% | 16% | 0% |
| 60代以上 | 50 | 56% | 14% | 22% | 6% | 2% |
アンケート「チョッキ」の各世代の意識の違いを考察


「チョッキ」を死語と思っているか、世代別の意識の違いを考察します。
グラフで世代間の意識を比較


「チョッキ」の年代別の意識をグラフにした結果、若い世代ほど「チョッキの意味を知らない」ということが分かりました。
10代では42%の人が、言葉の意味を知りませんでした。
60代以上では「チョッキの意味を知らない人」は、ほとんどいませんでしたが、56%の人が死語だと考えていました。
「死語だと思っている人」と「チョッキの意味を知らない人」を合わせると、どの世代もほぼ半数の割合になりました。
「チョッキ」は死語なのか考察してみた


「チョッキ」の死語度は53.3%です。
世代によって言葉の意味を知っているかの差はありますが、ただし「死語だと思っている人」と「チョッキの意味を知らない人」を合わせると、どの世代もほぼ半数の割合です。
古いという印象を与える可能性が高い言葉です。
「チョッキ」まとめ
本記事では「チョッキ」は死語になっているかを考察しました。
アンケートからわかった 現在の死語度は53.3%です。
若い世代には意味が通じない可能性があるため、注意が必要です。
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