「ググる」は「Googleで検索してみる」という意味の、広く使われているスラングです。
アンケートからわかった 現在の死語度は7.5%です。
「ググる」は死語ではありません。
2025年の時点では、実に79.4%の人が「ググる」は死語ではないと考えています。
しかし今後、急速に「ググる」は死語になる可能性があります。
理由は現在、ChatGPT を利用した、今までとはまったく違った「新しい検索エンジン」 が開発されているからです。
本記事ではアンケート結果や、現在のネットユーザーの検索状況、AIの動向から、「ググる」の未来を考察します。
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「ググる」と関連語の意味を解説

「ググる」と関連語の意味を解説します。
「ググる」の意味
「ググる」は「Googleで検索してみる」という意味の、広く使われているスラングです。
2000年代に入り、Google検索の精度があがったことで、「Googleで検索すれば、大抵のことはわかる」という認識が、一般に一気に広がりました。
「ggrks」の意味
「ggrks」は、「ググレカス」の略です。
テキストコミュケーションが主だったインターネットの初期は、掲示板や質問サイトが今よりずっと人気でした。
「ggrks」は質問しなくても、「Google検索するだけで理解できる質問」に対して使われた、当時のネットスラングです。
「タグる」
「タグる」はハッシュタグを使って、SNS上で検索することです。
(旧Twitter )やInstagram 、TikTok などの検索で利用します。
Google検索以外の、若者世代で広まりつつある検索方法です。
タブる
「タブる」は、Instagram
の発見タブ機能を使った利用方法です。発見タブは、アプリのむし眼鏡アイコン
をタップすると表示されます。フォローしていないアカウントの新たな情報に出会えます。
「ディグる」
「ディグる」は、調べ物をするにあたり、Google検索など特定の方法に寄らない、SNSなども利用した広い意味の検索行動のことです。
語源は「掘る」という意味で、DJが山のようなレコードから理想の音源を掘り出す行動からきています。
「ググる」の歴史を解説

「ググる」の歴史を紹介します。
Googleは1990年代まで主流ではなかった
1990年代までのインターネットの世界では、人力でひとつひとつ記事をカテゴライズする、ディレクトリ型の検索エンジンが人気 でした。
「ググる」のが標準化される前の世の中には、数多くの検索エンジンが利用されていました。
また当時は「ひとつの検索エンジンだけ」では「目的の情報にたどり着けない」ことが多くありました。
求めている情報にたどり着くために、「複数の検索エンジンを平行して利用する」ことも一般的でした。
1990年代に利用されていた検索エンジン
- Archie(アーキー)
1990年に誕生した世界初の検索エンジン。
ファイル名検索に特化していて、ロボット型検索エンジンだが、ウェブページの検索はできなかった。 - Yahoo!
1994年にアメリカで登場。
日本では1996年に「Yahoo! JAPAN」としてサービスを開始。当時、人気の検索エンジン。
人力でウェブページを分類して登録する、「ディレクトリ型検索エンジン」でした。
現在は開発を終え、Googleの検索エンジンを利用している。 - Lycos(ライコス)
1994年に登場した検索エンジン。
ウェブページ全文を登録する方式の、ロボット型検索エンジンだった。 - Excite(エキサイト)
1995年に登場し、日本では「エキサイトジャパン」として展開された。
ニュースやウェブ検索などのポータルサイトとして人気があった。 - Infoseek(インフォシーク)
1995年に登場。
検索精度の高さが特徴だった。
日本では「インフォシークジャパン」として利用された。 - AltaVista(アルタビスタ)
1995年に登場したロボット型検索エンジン。
高速検索と、多言語対応で注目され、世界中で広く利用された。 - WebCrawler(ウェブクローラー)
1994年に登場した、Google登場前の先駆者的なロボット型検索エンジン。
当時からウェブページの全文検索ができた。 - HotBot(ホットボット)
1996年に登場。
検索スピードと先進的な機能で、一時期は高い人気があった。
「ググる」のが主流になったのは精度があがったから
1998年のGoogleの登場から、検索精度の向上などの理由から、Google検索が主流になっていきました。
Googleが主流になった理由
- 検索窓だけのシンプルなインターフェース
- 「PageRank」の導入による信頼度の向上
- 読者の離脱率などアルゴリズムによる検索精度の向上
2006年頃から、検索することを「ググる」と表現するのが一般化しました。
「グーグル先生」というスラングも生まれ、グーグルで検索すれば、ほとんどのことは分かるという認識が社会に広がりました。
アンケートで10代50人に「ググる」は死語かきいてみた

15歳~18歳の男性25人、女性25人から「ググる」は死語と思うかアンケートをとってみました。
アンケート結果

- Freeasyによる独自調査
調査結果
- 死語だと思う 8%
4人(男性0人/女性4人) - どちらともいえない 22%
11人(男性6人/女性5人) - 死語ではない 62%
31人(男性16人/女性15人) - 言葉の意味を知らない 8%
4人(男性3人/女性1人)
結果として、「死語ではないと考えている人」が62%と、半数以上に及びました。
「死語だと思っている人」と「ググるの意味を知らない人」を合わせても、16%しかいませんでした。
アンケートで20代~60代 282人に「ググる」は死語かきいてみた

「ググる」は死語か、アンケートを実施したところ、20代~60代以上の282人から回答がありました。
20代~60代の各世代は、それぞれ50人以上の構成です。
アンケート結果

- クラウドワークスによる独自調査
調査結果
- 死語だと思う 5.0%
13人 - どちらともいえない 13.1%
37人 - 死語ではない 79.4%
221人 - 言葉の意味を知らない 2.5%
8人
調査すると、「死語ではないと考えている人」が79.4%と、半数以上に及びました。
「死語だと思っている人」と「ググるの意味を知らない人」を合わせても、7.5%しかいませんでした。
全世代的に死語ではないということがわかりました。
「身近な人が使っていたらどう思う?」みんなのコメント
「身近な人がこの言葉を使っていたらどう思うか?」というアンケートに寄せられたコメントは、以下のとおりでした。
- 良く聞くので問題ない。(30代)
- 使っていいのか知りたいくらい(40代)
- 意味が分かるので何も思わない。(20代)
- 特になにも思わない(40代)
- よく使います(20代)
- 何も思わない(40代)
- 普通に使う(30代)
- 特に何とも思わない。(40代)
- 自分も言うので何とも思わない。(30代)
- 違和感なし(30代)
- 検索でいいんじゃないかと思う(40代)
- 特にない。(30代)
- 自分も今でも使う(20代)
- 何とも思いません。(40代)
- インターネットに詳しい人というイメージを持ちます。(40代)
- 特になし(50代)
- もう数年したらAIに変わるんだろうね(40代)
- 現実に使う言葉ではないので引く(50代)
- まだ普通に通用すると思う。(40代)
- 携帯を使いこなしている人(20代)
- 自分も使うことがあるので特に何とも思わない(60代以上)
- なんとも思わないし自分も使う(20代)
- 普通だと思う(60代以上)
- 最近の言葉(50代)
- おじさんっぽい感じです(50代)
- なんとも思わない。(20代)
- 意味は分かるので、特に何も思わないです。(20代)
- 意味を知らないので、なんとも。(50代)
- 今頃私が使っているので普通に聞いてしまうと思います(50代)
- 若いなぁと思います。(50代)
- ググるもみんな使う言葉(20代)
- この言葉ができてから、これからも使われていく言葉だと思うので良いと思う(20代)
- Googleで調べる、などといちいち言うくらいなら、この言葉を使った方が簡潔で分かりやすいと思う。(40代)
- 気にならない(20代)
- 日常会話でまだ聞くこともあり違和感ない(50代)
- 検索することだと思うので使ってます(50代)
- 特に何も思いません。(40代)
- 調べ事ですか(60代以上)
- 同世代だと思う(20代)
- グーグルの表示状況に文句をつけて他所の検索ツールを推進すると思う。(50代)
- グーグルで検索してほしいとき、自分も使っている(50代)
- 最近の言葉使いだと思います。(50代)
- 若い人が使っているので違和感はありません。(60代以上)
- 良い意味でオタクのイメージ。(20代)
- 日常的に使う言葉なので違和感はない(30代)
- 調べごとがある人だと思う。(20代)
- 何かを怪訝に思っているのかと思うと思います(60代以上)
- 特に何も思いません(40代)
- みんな使うから違和感ない(40代)
- 古くなりかけている言葉かもしれないが、今でもネット上で見かける言葉なので、違和感はない(50代)
- 当たり前に使っている言葉だと思います(50代)
- 自分が使ってる(40代)
- 共感する(60代以上)
- 意味が分かる(60代以上)
- わかりやすくて良い(60代以上)
- Googleの検索エンジンで何を検索しているんだろうと思います。(60代以上)
- 普通だと思います。(50代)
- ごく普通の人だと思い、違和感はない。(60代以上)
- 仕事でも使うことはある。(60代以上)
- 現在でも普通に使われる(60代以上)
- 同年代なんだろうなと思います(40代)
- 若い人も使っている気がします。(60代以上)
- みんなが分かる言葉だと思う(60代以上)
- 普通じゃないですか?自分も使います。(60代以上)
- どうも思いません(自分も使います)(50代)
- どうとも思わないです。(50代)
- 気になりません(60代以上)
- 普通。(60代以上)
- メインの検索エンジンがGoogleなんだな、と。(60代以上)
- 今はAIに聞けば一発で分かりますよ(60代以上)
- 使う人を見たことがない(40代)
- 違和感はない(60代以上)
- ITリテラシーがある印象を持たれます(60代以上)
「ググる」は死語になるのか未来を考えてみた

「ググる」の死語度は7.5%です。
しかし今後、急速に「ググる」は死語になる可能性があります。
理由は現在、ChatGPT を利用した、今までとはまったく違った「新しい検索エンジン」 が開発されているからです。
Google検索は終焉するかもしれない
20年ほど主流だったGoogle検索は終焉する可能性があります。
Google検索終焉のシナリオ
- 今後主流になるAI検索でシェアをとれなかった場合
- 初期インストール禁止によるシェア縮小
- 独占禁止法による分社化で企業体力が低下
GoogleChromeが初期インストールされなくなる?
各国でGoogle一強の状況が問題視されています。
iPhoneにGooglechromeが初期インストールされなかったり、Googleの広告事業などが分社化される可能性があります。
企業体力が弱まれば、開発のスピードも遅くなり、ほかの検索方法にシェアを奪われることも考えられます。
AIの搭載で Microsoft の BING 利用が広がっている
以前はほとんど利用されていなかった、 Microsoft の BING の利用が広がっています。
理由は BING に AI を搭載したことです。
AIの恩恵を早い時期から導入したBINGが注目され、主にデスクトップパソコンでシェアが広がっています。
「Statcounter Global Stats」の2025年のデータでは、デスクトップ検索シェアはGoogleが76.51%、Bingが15.6%になっています。
同サイトの2023年のデータでは、シェアはわずか4%でした。
ChatGPT検索
現在、ChatGPT検索も、新たな検索方法として、シェアを伸ばしています。
検索には、BINGに登録されているデータを利用しています。
Googleとはまったく違う新しい検索エンジン
現在 OpenAI は、ChatGPT を利用した、今までとはまったく違った「新しい検索エンジン」 の開発を認めています。
新たな検索エンジンの情報
- Googleのコピーではない
- 広告がない
- まったく新しい検索体験
内容によっては、Google検索にとって代わる可能性があります。
参考:OpenAI CEO Sam Altman more or less confirms work on AI search engine
GoogleもAIの開発と共存を模索している
現在、Googleも「AIモード」など、AIと検索エンジンの統合を進めています。
今後はWEB検索して、候補のページを開くことなく、目的に達する可能性があります。
Google検索は利用しても、従来の「ググる」とは意味が変わり、「ググる」が死語になる可能性もあります。
人類はAIと付き合い始めてばかり
急速に発達しているAIですが、人類はこれから「AIとの付き合い方」を知る必要があります。
一次記憶が備わることで、AIは意識を獲得するという指摘もあります。
現在でも「ChatGPTのo3が明示的に指示されたシャットダウンを妨害したことが報告される」という報告もあります。
そもそもAIは人類がコントロールできるものではないかもしれません。
今後、AIがどのように発達していくか見守りながら、人類の友になることを期待します。
「ググる」まとめ
本記事では「ググる」の意味と、死語になっているかを考察しました。
アンケートからわかった 現在の死語度は7.5%です。
AIの発達により、今後は「ググる」が死語になる可能性があります。
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