【死語度61%】イントラネットってどんな意味 ?【イントラネットを構築するTCP/IPの歴史とは?】

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「イントラネット」は、「社内ネットワーク」という意味のIT用語です。

イントラネット(intranet)の「intra-」は、「内部の」という意味の接頭辞です。

アンケートからわかった 現在の死語度は61%です。

技術的な意味での「イントラネット」は、「TCP/IP」という通信のルールを使ったネットワークのことです。
しかし、現代では「TCP/IP」以外のプロトコルを使ったネットワークは、ほぼあり得ないため死語になっています。

本記事では「イントラネット」の意味を解説して、現代では死語なのかを、あらためて考察します。

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2025年6月4日(水)20:00から
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「イントラネット」の意味を解説

「イントラネット」は、「社内ネットワーク」という意味のIT用語です。

イントラネットはTCP/IPで構築した組織内ネットワーク

「イントラネット」は、特定の場所や組織の中でのみ使えるネットワークのことです。

たとえば、学校や会社の中で使うネットワークが、「イントラネット」にあたります。

技術的には、TCP/IPネットワーク機器で構築されたネットワークをいいます。

TCP/IPとは

コンピュータが、インターネットやネットワークで、情報を送り合うためのルールの集まりのこと。
「インターネットの住所」にあたる「IPアドレス」と、「パケット」という情報の配達員である「TCP」を使った技術。

  • TCP(Transmission Control Protocol)

ビジネスにおける一般用語としてのイントラネットの意味

ビジネスの現場では、「イントラネット」はイコールで、そのまま「社内ネットワーク」を意味します。

これはTCP/IP以外のプロトコルで構築したクローズドネットワークが、現代ではほぼあり得ないため、「社内ネットワーク」というシンプルな意味でじゅうぶん通じるからです。

イントラネットの特徴とメリット

イントラネットは組織内のクローズドネットワークのひとつのため、高い安全性が特徴です。

外部からのアクセスが制限されているため、情報が外に出る心配がありません。

イントラネットに接続するには、特定の場所にいるか、特別な許可が必要だからです。

流出しては困る情報を共有する上で、一定の安全性が担保されています。

イントラネットのデメリット

「イントラネット」のデメリットは、導入に高額な費用が必要なことです。

またサーバーの保守、ソフトウェアの更新、障害対応のために、メンテナンスコストや人員体制が必要です。

しかし情報漏洩の対策として、必要なコストと考えることがほとんどです。

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「イントラネット」の語源や由来を解説

「イントラネット」は「TCP/IP」という、「情報を送り合うためのルールの集まり」で構築したネットワークのことです。

この「情報を送り合うためのルールの集まり」を「プロトコルスイート」といいます。

1990年代まではTCP/IP以外のプロトコルを使っていた

1990年代までのクローズドネットワークでは、TCP/IP以外のさまざまな「プロトコルスイート」を使っていました。

さまざまなプロトコルスイート

  • NCP (Network Control Protocol)
    ARPANETで1971年に実装された、最初に使用されたプロトコル。
    ARPANETは1969年に創設されたインターネットの前身。
    TCP/IPはARPANETで使うために生まれ、1983年に標準プロトコルになった。
  • DECnet
    デジタル・イクイップメント・コーポレーション(DEC)が開発した、ネットワークプロトコルスイート。
    DECのコンピュータ間の通信に使用された。
    DECは、IBMやPC市場の台頭により苦境に陥り、1998年にCompaqに買収された。
  • SNA (Systems Network Architecture)
    IBMが開発したプロトコルスイート。
    IBMのメインフレームコンピュータ間の通信に使用された。
  • AppleTalk
    Apple製品のユーザー間で広く使用された。
    ローカルエリアネットワーク(LAN)でのファイル共有やプリンタ共有などに適していた。
  • NetBIOS
    異なるコンピュータ間の通信を可能にするネットワークプロトコル。
    セキュリティリスクが高いため、現在はTCP/IPに置き換えられている。
  • IPX/SPX
    ノベルのオペレーティングシステム「NetWare」のネットワークで、広く使用されていたプロトコルスイート。
    「NetWare」は高い人気で、1983年のリリースから、1990年代初頭にかけて、企業内ネットワークで広く使用された。

TCP/IPの歴史

TCP/IPは、1970年代にアメリカで開発されました。

最初は「ARPANET」という実験的なネットワークで使うために作られました。

1973年に実質的な開発が始まり、1981年に正式な仕様が公開されました。

1990年代にWorld Wide Web(WWW)の普及により、TCP/IPは一般にも広く知られるようになりました。

特に、1995年のWindows 95の発売で、TCP/IPは世界的に普及しました。

TCP/IPのクローズドネットワークの一般化

インターネットで標準化された、「TCP/IPやFTPなどの通信プロトコル」を取り込んで構築したのが、「イントラネット」です。

インターネットが広く普及したために、TCP/IPネットワーク機器が高機能でありながら、低価格になったことも、「イントラネット」が企業ネットワークで一般化していった理由のひとつです。

イントラネットが一般化していった理由

  • 使い慣れたWebブラウザやメールソフトを流用しやすい
  • インターネットと連携したシステムの構築が容易
  • 同じパソコン端末で、情報系システムや、業務システムを操作できる

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「イントラネット」の関連語や関連ツール

イントラネットに関連する言葉やツール、サービスを紹介します。

社内ポータル

「社内ポータルサイト」は、企業内のネットワークに設けられた、従業員専用のポータルサイトのこと。

業務に必要な最新情報やサービスを一元的に管理し、従業員が簡単にアクセスできます。

自社開発の社内ポータルのほかに、外部のサービスを導入する方法もあります。

参考:

グループウェア

「グループウェア」は、企業や組織内でメンバー同士で、情報共有するためのツールです。

メール、スケジュール管理、進捗確認、ファイル共有、チャットなどの機能を、組織で管理できるため、仕事の効率があがるツールです。

参考:

  • サイボウズOffice
    「誰でもかんたんに使える」ことを重視した、日本の中小企業に広く支持されているグループウェア。
    スケジュール管理や業務フローの自動化ができる。
  • Google Workspace
    ビジネス向けのクラウドベースの、プラットフォーム。
    メール、カレンダー、ドキュメント作成などの機能が一つにまとめらえている。
  • Microsoft 365
    生産性向上を目的としたサブスクリプションサービス。
    ordやExcelなどのオフィスソフトをクラウドで利用できて、チームの連携を助けてくれる。

社内wiki

社内版Wikipediaのようなもの。

社員全員が記事を作成、編集、閲覧できる。

業務マニュアルやプロジェクト情報などを一元管理できる。

参考:

  • NotePM(ノートピーエム)
    株式会社プロジェクト・モードが提供するナレッジ管理ツール。
    ノート、タスク、データベースなどの社内情報を一元管理し、社内wiki化できる。
    特にマニュアル作成やナレッジ共有に適していて、強力な検索機能、柔軟なアクセス権限設定ができる。
  • Notion(ノーション)
    メモ作成、タスク管理、プロジェクト計画、データベース作成など多様な機能を、一つのプラットフォームに統合した、多機能なワークスペースツール。
    柔軟なカスタマイズ性と、直感的なインターフェースを持ち、個人からチームまで幅広く利用できる。

社内SNS・ビジネスチャット

社内SNSやビジネスチャットは、企業内でのコミュニケーションをとるためのツールです。

メールなどに比べて、気軽にコミュニケーションがとれるのが特徴。

参考:

  • slack(スラック)
    Slackは、リアルタイムでのコミュニケーションをサポートするツール。
    チャンネル機能を活用して、プロジェクトごとの情報共有ができる。
  • LINE WORKS(ラインワークス)
    LINE WORKSは、ビジネス向けのコミュニケーションツール。
    チャットやビデオ会議、タスク管理などの機能を備えている。
    LINEのような使い勝手で、社外ともつながりやすい。

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アンケートで10代50人に「イントラネット」は死語かきいてみた

15歳~18歳の男性25人、女性25人から「イントラネット」は死語と思うかアンケートをとってみました。

アンケート結果

調査結果

  • 死語だと思う 14%
    7人(男性2人/女性5人)
  • どちらともいえない 16%
    8人(男性7人/女性1人)
  • 死語ではない 8%
    4人(男性3人/女性1人)
  • 言葉の意味を知らない 62%
    31人(男性13人/女性18人)

結果として、「イントラネットの意味を知らない人」が62%と、半数以上いました。

「死語だと思っている人」と「イントラネットの意味を知らない人」を合わせると、76%に及びました。

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アンケートで20代~60代 282人に「イントラネット」は死語かきいてみた

「イントラネット」は死語か、アンケートを実施したところ、20代~60代以上の282人から回答がありました。

20代~60代の各世代は、それぞれ50人以上の構成です。

アンケート結果

調査結果

  • 死語だと思う 11%
    21人
  • どちらともいえない 11.7%
    25人
  • 死語ではない 27.3%
    52人
  • 言葉の意味を知らない 50%
    104人

調査すると、「イントラネットの意味を知らない人」が50%と、半数いました。

「死語だと思っている人」と「イントラネットの意味を知らない人」を合わせると、61%に及びました。

「死語ではないと考えている人」は27.3%でした。

死語と考えても問題ない程度に、世間的になじみの薄い言葉になってきていることがわかりました。

「身近な人が使っていたらどう思うか?」みんなのコメント

「身近な人がこの言葉を使っていたらどう思うか?」というアンケートに寄せられたコメントは、以下のとおりでした。

  • 自分より世代が上のような気がします。(30代)
  • 専門用語だと思う。(30代)
  • 意味がわからないのでよく分からない。(20代)
  • どういう意味かなと思う(40代)
  • 意味がわかりません。(20代)
  • 何も思わない。(40代)
  • インターネットに詳しい人かなと思う。(40代)
  • 特に何とも思わない。(40代)
  • えっ?て思う。(30代)
  • あまり使う人はいないのでおかしい感じがします。(50代)
  • 意味がわからないと思う。(30代)
  • 全然伝わらない。(40代)
  • 特に死語ではないと思う。(40代)
  • 自分も使うことがあるので特に何とも思わない。(60代以上)
  • 普通だと思う。(60代以上)
  • なにそれ。(20代)
  • 古い。(50代)
  • 意味が分からない。(20代)
  • どういう意味なのかなと疑問に思うと思います。(20代)
  • 意味を知らないので、なんとも。(50代)
  • わざわざ使う言葉か分かりません。(50代)
  • 意味の知らない言葉なので、何とも思わないです。(50代)
  • 未だに企業では「社内イントラ」という言葉で利用しているため、特に違和感はありません。(40代)
  • よくわかんないなと思うが、聞き流すと思います。(50代)
  • わかりません。(50代)
  • 新しい言葉かと思います。(40代)
  • 同世代だと思う。(20代)
  • システム屋さん?と思う。(50代)
  • 知らないので聞く。(50代)
  • 何とも思わない。(50代)
  • 違和感は感じません。(60代以上)
  • 意味が分からないのであまり使わないでほしいと思う。(20代)
  • はっきりとした意味がわからないので意味を聞き返すと思います。(60代以上)
  • ちゃんとした言葉を使おうよ、と思うと思います。(40代)
  • 紛らわしいので使わないほうが良いと思う。(50代)
  • 意味を聞きたい。(60代以上)
  • 昔システム構築したなあ。(50代)
  • 分かりづらいので違う言い方に訂正させてもらう。(50代)
  • 特段何とも思わない。(60代以上)
  • 初めて聞いた言葉です。わからなくてごめんなさい。(50代)
  • どうも思わない。(10代)
  • 職場等では普通に使っているので、なんとも思いません。(60代以上)
  • そういう部署の担当をしたことがある方なのかなと思います。(50代)
  • 懐かしい。(30代)
  • コンピューターを使う人が使う言葉なので、聞いて知っている言葉だと思います。(60代以上)
  • パソコンに詳しい方だと感じます。(50代)
  • よくわからない言葉を話す人だと思う。(60代以上)
  • IT業界なら使用する用語でしょうね。(60代以上)
  • 現在でも(中小企業であれば)普通に使われている。(60代以上)
  • なんとも思わない。(40代)
  • 今でも聞く言葉です。(60代以上)
  • 意味を聞く。(60代以上)
  • 今もそういうのあるの?と思う。(50代)
  • 「何て意味だっけ?」と思います。(50代)
  • 聞いたことがありますが、正確な意味をつかめません。(60代以上)
  • 寒い気がする。(60代以上)
  • 「そういえば、Windowsの設定画面でよく見たが…」。(60代以上)
  • 会社でありましたね。(60代以上)
  • 見かける。(40代)
  • 違和感はない。(60代以上)
  • 違和感はない(技術用語だから)。(60代以上)
  • 組織的・しっかりした会社や団体に所属している印象。(60代以上)

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「イントラネット」は死語なのか考察してみた

「イントラネット」の死語度は61%です。

世間的にはなじみの薄い言葉になっています。

現代では「TCP/IP」以外のプロトコルを使ったクローズドネットワークは、ほぼあり得ないからです。

技術的な用語としては他にない、生きた言葉ですが、TCP/IPで構築したネットワークが当たり前になって、あえて「イントラネット」と呼ぶ意味が薄れています。

以上の理由から、一般用語としての「イントラネット」の死語度は、70%と考えます。

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「イントラネット」まとめ

本記事では「イントラネット」の意味と、死語になっているかを考察しました。

「イントラネット」の死語度は70%です。

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2025年6月11日(水)01:59まで

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