【死語度90%】イタ飯ってどんな意味 ?ティラミスとセットで大流行【バブル崩壊の時代のメガヒット】

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「イタ飯めし」は「イタリア料理」という意味です。

死語度は90%です。

1990年にデザートのティラミスとともに、大流行しました。

本記事では「イタ飯」の意味を解説して、現代では死語なのかを考察します。

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「イタ飯」の意味を解説

「イタ飯」は「イタリア料理」という意味です。

1990年にデザートのティラミスとともに、大流行しました。

当時はスパゲッティやピザを食べに行くのを、「イタ飯、食いに行こう」と言っていました。

1990年は日経平均株価が大暴落して、バブル崩壊が始まった年です。

バブル経済とは

1986年から1991年にかけての、不動産や株式などの資産価格が実体経済を大きく上回る経済状態。
1990年から1993年にかけてバブルが崩壊し、地価や株価が大きく下がった。
バブルの代名詞といわれる「お立ち台」のあったディスコ、「ジュアリアナ東京」は、1991年5月から1994年8月まで東京・芝浦にあり、すでにバブルがはじけた時期だった。

バブル経済が始まる前夜の1980年代前半に、フランス料理のブームがありました。
フランス料理ブームの流れから、バブルの時代は高価なフレンチなどが好まれました。

肩肘張った1食4~5万円につかれた大衆は、カジュアルなイタリア料理に夢中になりました。

関連語

  • イタメシ屋
  • イタ食(イタリア食)
  • イタカジ(イタリアン・カジュアル)
  • イタスパ(イタリアンスパゲッティ)
  • イタもん(イタリアのもの)

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「イタ飯」が流行した時代背景

「イタ飯」は1990年に、ティラミスとともに大流行しました。

イタ飯ブームの少し前、1980年代後半のバブル期は、高価なフレンチが流行していました。

1980年代の若者はクリスマスのために高級レストランを予約していた

1980年代のバブル期の若者は、クリスマスの何ヶ月も前に高級レストランを予約し、カップルで慣れないフレンチを食べていました。

テレビではトレンディドラマが流行し、男性向け雑誌の「ポパイ」や「ホットドッグ・プレス」で、若者はデートのマニュアルを勉強していました。

1988年に「イタ飯」というワードが生まれた

少なくともマガジンハウス社の1988年10月6日号の「Hanako」で、「イタ飯」というワードが使われています。

1990年に肩肘張らない「イタ飯」が大流行した

1990年代になり、気軽に食べられる「イタ飯」が大流行しました。

「イタ飯」の流行とセットで、デザートの「ティラミスの流行」がああります。

「イタ飯」のデザート「ティラミス」も大流行

1990年4月12日号の「Hanako」で特集された、「イタリアン・デザートの新しい女王、ティラミスの緊急大情報」で、イタ飯のデザート「ティラミス」が大流行しました。

「Hanako」の記事は、「イタリアン・デザートの新しい女王、ティラミスの緊急大情報 いま都会的な女性は、おいしいティラミスを食べさせる店すべてを知らなければならない」というセンセーショナルな訴求でした。

発売直後からイタ飯屋に、ティラミス目当ての女の子が殺到。

テレビや雑誌がこぞって「ティラミス」を特集し、流行に拍車をかけました。

当時はアイスクリームショップや、ファミリーレストラン、ファストフード店、コンビニにいたるまでティラミスを展開していました。

あまりの流行にイタリア料理人も戸惑っていた

当時は流行が過熱気味だったため、専門のイタリア料理人も戸惑うほどでした。

カジュアルなイメージが先行しすぎた面もあったようです。

日本でのイタリア料理も、 イタリア本土よりおいしい料理を目指してわれわれ料理人たちはがんばっているわけですが、最近、イタ飯、イタ食、 ティラミスなどと言う言葉がはやり、 何かというと「イ夕飯を食いに行こう」 というような言い方をされています。 中国料理では、 中国料理店とラーメン屋とは分けられているのに、ディナーレストランとして質の高いものも、 またトラットリアやピッツェリアの気軽な店も、いっしょの言い方をされるのには、何か先行き不安を感じます。 バブル経済がはじけて、 世の中、 不景気になりつつあるこのごろですが、 流行にとらわれず、 美味しいものを美味しいとよろこんでいただけるような、 心のこもった料理を作り続けたいと考えています。

引用:『Cronaca : 日伊協会会報』(51),日伊協会,1991-11. 国立国会図書館デジタルコレクション

ブームは1年ほどですぐに沈静化した

ブームは一過性のもので、1年ほどで、すぐに沈静化しました。

1994年の専門店の機関誌では、すでに見る影もないという記載があります。

あの「テラミス」や「イタ飯」ブームは、はたしてどこへいったのだろうか? これらのトレンディー商品は、やがてブームが過ぎれば新奇性も値打ちもなくなり、一過性のブームとなっていつのまにか消えてし
まう運命にあった。

引用:『専門店 : 協同組合連合会日本専門店会連盟機関誌』(521),協同組合連合会日本専門店会連盟,1994-04. 国立国会図書館デジタルコレクション

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「イタ飯」は死語なのか考察してみた

「イタ飯」の死語度は90%です。

まだ業界用語が好まれていたバブルの末期に、1年ほどの短い期間に使われていた、流行語だからです。

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「イタ飯」まとめ

本記事では「イタ飯」の意味と、死語になっているかを考察しました。

「イタ飯」の死語度は90%です。

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