記事では今は使われなくなった、「す」からはじまる死語を紹介します。

昭和からバブル経済期、平成から令和と、今では使われなくなった言葉のすべてが、わしの研究対象じゃ!
聞いたこともない古い言葉から、IT用語や流行語など、あらゆる死語を徹底的に集めました。
中にくすっと笑ってしまう死語や、問題ありな時代を感じるブラックな死語も。



普段なにげなく使ってる、その言葉も、すでに死語かもしれんぞい!
死語を知ることで、時代がわかる! 「す」から始まる死語をお楽しみください!
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死語とは
死語とは、古くは一般的に使用されていたり、流行したが、現在では使われなくなった言葉です。
「すあ」~「すお」で始まる死語一覧
「すあ」~「すお」で始まる死語の一覧です。
すいま千円
読み方
すいませんえん
意味
小林よしのしの漫画「おぼっちゃまくん」で流行した茶魔語。
水曜半どん
読み方
すいようはんどん
意味
水曜日の午後は半休にする制度。
高度成長期に流行した。
語源・由来
「半ドン」の「ドン」はオランダ語「ドンタク(日曜日)」のこと。
1876年3月12日の太政官布達により、4月から日曜日を休日、土曜日を半休となったため、半分ドンタク (日曜日)というところからついた。
正午の空砲(ドン)で半日終了を知らせた説もある。
ズージャ
読み方
ずーじゃ
意味
ジャズ音楽の逆さ言葉。
ジャズ
ズージャ。語源・由来
戦後日本のジャズ奏者が使用した隠語。
キャバレーや米軍キャンプのミュージシャンが発祥。
スーパーカー
読み方
すーぱーかー
意味
1970年代に日本でブームとなった高性能スポーツカーのこと。
フェラーリF40や、ランボルギーニカウンタックなどのスポーツカー。
大辞泉では「性能・美しさ・価格で並の車を超越した手作りに近い車」と定義している。
「すか」~「すこ」で始まる死語一覧
「すか」~「すこ」で始まる死語の一覧です。
スカ
読み方
すか
意味①
期待外れや、肩透かし、あてがはずれること。
意味②
くじのハズレや、失敗。
意味③
だめな人。
すかす
読み方
すかす
意味①
気取る、めかす。
嘲っていう言葉。
関東の俗語。
意味②
意気込んでくる相手の気勢をそらし、無駄に終わらせる。
意味③
バレないように屁をする。
スカポンタン
読み方
すかぽんたん
意味
「スカタン」と「アンポンタン」を組み合わせた造語。
「スカタン」は期待にそむいたり、あてがはずれること。または見当違いのことをした人を罵る言葉。
「アンポンタン」は間が抜けて、愚かなこと。
語源・由来
タイムボカンシリーズのアニメで普及した。
ドロンジョ様がボヤッキー、トンズラーを叱るときに使った。
素寒貧
読み方
すかんぴん
意味
非常に貧乏で何もないこと。
まったくお金がないこと。
または、その人。
語源・由来
中国後漢末期の隠者、石徳林(せきとくりん)の異名、「寒貧(かんぴん)」が由来。
俗世間を離れて貧乏暮らしをした。
「素(す)」はただそれだけの、ありのままの、純粋な、などの意味。
スキゾ・キッズ
読み方
すきぞ・きっず
意味
京都大学経済研究所助教授だった浅田彰が、著書『逃走論』で書いた概念。
偏執狂的人間を意味するパラノ人間に対して使われた。
1984年の流行語。
すきぴ
読み方
すきぴ
意味
「好きなピープル(people)」の略語。
恋愛感情での「すき」というよりは、「仲がいい人」、「お気に入りの人」というニュアンスで使われる。
スケ
読み方
すけ
意味
「女性」を意味する俗語。
テキヤや、不良文化の言葉。
情婦という意味もあった。
語源・由来
「なお助」の略。
戦後に広まった。
「なお助」は、「女(おんな)」の倒語、「なおん」からきている。
人名的にする語尾の「助」をつけた。
「助」は助平にも通じることから、好色な女性という意味でも使われた。
すけ
密淫売婦
スケコマシ
スケバン
スケマブ
すこ
読み方
すこ
意味
「好き」を意味するネットスラング。
語源・由来
動画配信サービス「ニコニコ動画」が由来。
生配信で視聴者が「ここすき」とコメントを打とうとして、誤って「ここすこ」と入力してしまったことがきっかけ。
ずこー!
す・ご・い・で・す・ネッ
読み方
すごいんですね
意味
大したことでもなくても、大袈裟に人を誉めるときに使う。
所ジョージがフジテレビの番組「笑っていいとも」で流行らせたギャグ。
若者が場を盛り上げるために使って流行した。
1984年の流行語大賞・大衆賞をとっている。
すこぶる
読み方
すこぶる
意味
かなり多く。
はなはだ。
語源・由来
副詞「少し(すこし)」の語根「すこ」に、状態を示す接尾語「ぶる」がついた言葉。
はじめは「少し」と「多く」の両方の意味があった。
「かなり多く」の意味が現れたのは、平安末期から。
スコンク負け
読み方
すこんくまけ
意味
完敗すること。
1点もとれずに負けること。
特にスポーツで相手に負けたときに使う。
語源・由来
一説には臭いをだす動物のスカンクが由來で、臭いで「たまらず逃げ出す」ことから。
「すさ」~「すそ」で始まる死語一覧
「すさ」~「すそ」で始まる死語の一覧です。
スジもん(者)
読み方
すじもん
意味
反社会的勢力であるヤクザや暴力団員を指す俗語。
「その筋の者」の略語。
広い意味では遊び人、博打うちを含む場合がある。
語源・由来
語源は賭博用語に由来するとされ、「筋立てを守る博徒」から転じてヤクザを指すようになった。
「すた」~「すと」で始まる死語一覧
「すた」~「すと」で始まる死語の一覧です。
スタコラサッサ
読み方
すたこらさっさ
意味
急いでその場から逃げ去っていくこと。
スタコラサツサと主君の目通りとも憚らず、ドシンドシンドシンと踊り出す。
引用;猿飛佐助 裸体踊りをご覧に入れん(1916年)
スタ爆
読み方
すたばく
意味
LINEなどのメッセージアプリで、連続して大量のスタンプを送ること。
スタンプ爆撃。
相手への注目を引く目的や遊び心で行われる。
相手の受け取り方で、迷惑行為になる場合がある。
スタンバる
読み方
すたんばる
意味
待機すること。
「スタンバイ」に動詞化する「る」をつけた、テレビや映画業界の業界用語。
1970年頃から使われた。
スチャラカ社員
読み方
すちゃらかしゃいん
意味
お調子者で脳天気な、あまり役に立たない会社員のこと。
語源・由来
1961~1967年にテレビ放送された人気コメディ番組『スチャラカ社員』が語源。
ラジオの人気番組の『スカタン社員』のテレビ版リメイク。
1966年に映画化もされている。
「スチャラカ」のフレーズは「すちゃらかちゃん」からきていて、俗謡の「あほだら経」を三味線・木魚にのせた音楽。軽々しく調子がいいという意味もあった。
スチュワーデス
読み方
すちゅわーです
意味
おもに女性の「キャビンアテンダント(客室乗務員)」のこと。
1980年代以降、ジェンダー平等の観点から改名された。
語源・由来
英語「stewardess」に由來。
「steward(執事)」の女性形で、古英語「stigweard(家の守護者)」に由来する。
頭痛が痛い
読み方
ずつうがいたい
意味
とにかく頭が痛いこと。
語源・由来
赤塚不二夫の元祖天才バカボンでの表現。
使い方



豆腐の角に頭をぶつけて、パパは頭痛が痛いのだ~!!
ズック
読み方
ずっく
意味
靴のこと。
もともとはキャンバス地で作られた、運動靴やカバンのこと。
語源・由来
オランダ語で「麻布」や「綿布」を意味する「doek」が語源。
日本語に入ってきて「ズック」となまった。
ズッコケ
読み方
ずっこけ
意味
「まとはずれなこと」、「失敗すること」を意味する「ずっこける」の名詞形。
語源・由来
元は関東北部、東北地方南部の方言。
1969年のザ・ドリフターズの歌「スッコケちゃん」から生まれた流行語。
すったもんだがありました
読み方
すったもんだがありました
意味
宮沢りえ出演のTVCM「タカラcanチューハイ デラックス すりおろしりんご」のフレーズ。
意見が合わずまとまらず、ごたつくこと。
1994年の流行語。
語源・由来
ワイドショーで話題となっていた宮沢りえと、貴花田の婚約・破局騒動を連想したことも手伝って、流行した。
もともとは東京語とされる俗語。
「米国に行く前から摩つた揉んだと内輪イサカイがありさうに見へた政友会は」
引用:『滑稽新聞』第1号(1901年)
スッチー
すってんてん
読み方
すってんてん
意味
所持していたお金や物などが、すっかりなくなってしまうこと。
類義語
- すってんてれすく
- すってんてれつ
「髪結床が剃頭店湯屋が洗湯店着物がてんつるてんで懐中がすってんてんが聞てあきれらア」
引用:「西洋道中膝栗毛』二編下(1870~76年)
すっとこどっこい
読み方
すっとこどっこい
意味
相手を侮蔑して罵って言うことば。
語源・由来
もと馬鹿囃子の、囃子ことば。
「すっとこどっこいデレ助」や、「うんとこどっこいデレ助」などが使われていた。
「デレ助」はでれでれした好色な男のこと。
夜泊りがすゞめのいろごとチヨイの間すッとこどツこいデレ助さんすでもこんにやくでも煑ても燒ても
ズッ友
読み方
ずっとも
意味
「ずっと友達」を略した若者言葉。
2000年代初頭にギャル文化を中心に流行した。
プリクラやSNSで友情を表現する際に使われた。
語源・由来
プリクラに「ずっと友達だよ」と書き込む文化から生まれたギャル語。
ステゴロ
読み方
すてごろ
意味
武器を持たずに、素手で喧嘩をすること。
「ステ(素手)」と「ゴロ(喧嘩)」の組み合わせ。
ステンショ
読み方
すてんしょ
意味
鉄道駅のこと。
明治初期にから、関西地方を中心に使われた。
使い方



雨や、雨や!
傘持って、ステンショまで、父ちゃん迎えに行ったってや!
ストッピング
読み方
すとっぴんぐ
意味
ちょっと待って。
「すな」~「すの」で始まる死語一覧
「すな」~「すの」で始まる死語の一覧です。
砂にする
読み方
すなにする
意味
袋叩きにする、リンチするという隠語。


出典:レベルE No,002 Run after the man!│富樫義弘│集英社
「すは」~「すほ」で始まる死語一覧
「すは」~「すほ」で始まる死語の一覧です。
スパッツ
読み方
すぱっつ
意味
レギンスのこと。
和製英語。
語源・由来
英語の「spats」は本来靴を覆うカバーを指していた。
日本では誤ってタイツ状の衣類として定着した。
ズビズバ
読み方
ずびずば
意味
キレのよさを表現した擬音語。
1970年の「左ト全とひまわりキティーズ」の楽曲「老人と子供のポルカ」の歌詞に使われた。
「助けてパパヤ~」などの語も流行した。
語源・由来
高知方言の「ずびあがる」(かろうじて進級する)や、「ずびずび進む」という擬態語から派生したとする説がある。
ずべ公
読み方
ずべこう
意味
不良少女のこと。
女性を卑しむ「ずべ」に、接続語の「公」がついた。
語源・由来
「スベタ」の変形。
「スベタ」は顔かたちの醜い女。また、女、特に娼婦を卑しめていう語。
ポルトガル・スペイン語の「エスパーダ(espada)」から転じたという説がある。剣の意。もとカルタ用語。
花札の素札という説もある。
「なアに、こいつのラヴさんですよ。―と云つてズベ公ぢやねえんですよ、 つまり、ある待合の走りあるきする女中さんで、こいつのモデル女で―」
引用:武田麟太郎 著『脈打つ血行』,内外社,昭和6. 国立国会図書館デジタルコレクション
スベラーズ
読み方
すべらーず
意味
住宅階段用後付けタイプ滑り止めの総称。
スポ根
読み方
すぽこん
意味
「スポーツ根性」の略。
「巨人の星」「あしたのジョー」などの、「スポーツに打ち込んで努力してやり遂げようとする精神」をテーマにしたマンガ・ドラマで広まった。
1960年代から1970年代にかけての高度経済成長期に人気を博した。
ズボン下
読み方
ずぼんした
意味①
丈がヒザ下当たりまである下着のこと。
意味②
ズボンの下にはく、ももひき・すててこなどの下着。
使い方



服が汚れないように、ズボン下をはいておくね
「すま」~「すも」で始まる死語一覧
「すま」~「すも」で始まる死語の一覧です。
すみま千円
読み方
すみませんえん
意味
小林よしのしの漫画「おぼっちゃまくん」で流行した茶魔語。
酢文字
読み方
すもじ
意味
寿司のこと。
「おすもじ」ともいう。
女性語。
語源・由来
「酢」の語源は、口に含んだときのスッとする感覚から来ており、寿司の「すし」も「酢し」に由来するため、江戸時代の女房言葉として「酢文字」が使われた
「すや」~「すよ」で始まる死語一覧
「すや」~「すよ」で始まる死語は今のところありません。
「ら」~「すろ」で始まる死語一覧
「すら」~「すろ」で始まる死語の一覧です。
ずらかる
読み方
ずらかる
意味
悪いことをして、どこかへ逃げること。隠れること。
もとテキヤ・盗人の隠語。
類語
- ずらする
- どろん
- とんこする
- とんずら
- ばっくれる
- ふける
- ぶっちする
語源・由来
語源は諸説あり、「ずらす」+「かる(動詞化)」が有力とされ、江戸時代には「視線をずらす」「ごまかす」という意味で使われた。
づらかる(出奔) 出奔することを云ふ。
スラックス
読み方
すらっくす
意味
スーツに合わせるような長ズボンのこと。
語源・由来
19世紀中頃のイギリス軍服にルーツを持ち、もとは「ゆるい・たるんだ」を意味する英語 「slack」 に由来する。
スーツのパンツがタックなどでゆとりを持たせていたことから、スーツに合わせるようなドレスパンツを、スラックスと呼ぶようになった。
3M
読み方
すりーえむ
意味
1990年代に注目されていた女優、観月ありさ、宮沢りえ、牧瀬里穂の3人のこと。
スリーピース
読み方
すりーぴーす
意味
ジャケット・ベスト・スラックスの3点セットのスーツんもこと。
「三つ揃い」とも呼ばれる。
女性はジャケット、スカート、ベストまたはコート。
語源・由来
17世紀イギリスで誕生し、シャツを隠すためにジャケットとベストを組み合わせたスタイルが起源。
ズロース
読み方
ずろーす
意味
女性用のゆったりした半ズボン状の下着。
昭和初期以降に普及し、その後ショーツへと移行した。
語源・由来
由来は英語の 「drawers (ドロワーズ)」。
「すわ」~「すん」で始まる死語一覧
「すわ」~「すん」で始まる死語の一覧です。
すわ
読み方
すわ
意味
突然の出来事に驚いたり、人に注意を喚起したりするときに使う感嘆詞。
「そら、大変だ」の意。
使い方



振り返ってみたら家から火がでてるから、ビックリしてね、すわ一大事と引き返したんだ
スワルトバートル
読み方
すわるとばーとる
意味
「袴」を意味する俗語。
「座ると場を取る」という言葉遊びから生まれた洒落言葉。
明治時代に使われていた。
語源・由来
「座ると場を取る」という日本語の語呂合わせが元になっています。
一寸言て見るとスワルトバートルとハ袴のこと。
ずんどこ
読み方
ずんどこ
意味
「ズンドコ」は、ズンドコ節という楽曲の囃子詞。
ルーツを『海軍小唄』とするものと、田端義夫の『街の伊達男』とするものがある。
代表的な楽曲と特徴比較
楽曲名 | 系譜 | 発表年 | 囃子 | 主題 |
---|---|---|---|---|
海軍小唄 | 海軍小唄系 | 不明 | トコズンドコズンドコ | 戦地へ向かう男たちの心情 |
街の伊達男 | 街の伊達男系 | 1947年 | トコズンドコズンドコ | 伊達男の恋物語 |
アキラのズンドコ節 | 海軍小唄系 | 1960年 | ズンズンズンズンドコ | 恋愛 |
ドリフのズンドコ節 | 海軍小唄系 | 1969年 | ズンズンズンズンズンズンドコ | 恋愛や人生模様 |
きよしのズンドコ節 | 海軍小唄系 | 2002年 | ズンズンズンズンドコ | 故郷や母親への想い |
寸法
読み方
すんぽう
意味
段取りや計画を意味する俗語。
使い方



まずは
すんまそん
読み方
すんまそん
意味
「すみません」を崩した、ギャグ。
お笑い芸人おさる(旧モンキッキーから再改名)の持ちネタ。
悪びれずに、おどけて言う。
「す」からはじまる死語まとめ
本記事では「す」からはじまる死語を紹介しました。
思わぬ発見や、懐かしい記憶とは出会えたでしょうか?
さあ、ほかにも数多くの死語があなたを待っています。
ぜひ、このほかの死語も楽しんでください!
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